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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

12月31日大晦日2011年の最終日となった。

永田小耳症形成外科クリニックでは1年中小耳症の患者さんが入院しているので

大晦日も正月も休みという事が無い。


2011年最終日の本日、小耳症で入院していた患者さんが診察後無事退院となった。

その後、小耳症で入院中の患者さん達の包帯交換を行った。

小耳症治療では手術も大切だが、包帯交換も非常に大切な治療の一環である。


肋軟骨を採取して3次元の複雑な耳介形態のフレームを作成し

その3次元形態にピタリと合うように

生きた皮弁の表面積を、3次元的立体的に合わせ、

死腔なく被覆できてはじめて立体的な凹凸のある耳介が再建できる。

1平方ミリメートルでも移植肋軟骨を被覆できていなければ手術は成功しない。


体表器官の中でもっとも複雑な形態をしている耳介の

細部構造までのすべてを再建するのは、

形成外科再建分野の中で最も困難とされている。


だからこそ包帯交換も非常に神経質となる。

縫合糸の跡が残らないように、非常に細い糸で数多く縫合しているので

抜糸の時期も重要でしかも精密作業だ。


科学的に計画したとうりの耳の形態を、1ミリメートルの制度を保ち

どの部分の作業も確実に精密な手術を遂行して初めて

科学的に正確な理想の耳が再建できる。

科学的に再建された耳介こそ芸術的にも完成された耳介となる。

そのためには、どの作業でも手振れがないように

呼吸を止めて行わなけれなばらないほど精密な作業だ。


1年中このような作業を継続し続けるためには

ある意味、自分の呼吸をも止め、指先のすべてを精密作業用のロボットにするしかない。


耳介再建は過酷で困難で厳しい世界でもある。