fc2ブログ

小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

本日は午前中、小耳症で入院していた患者さんが診察後無事退院となった。

その後明日小耳症で手術予定の患者さんが入院となった。

さらに小耳症で入院中の患者さん達の包帯交換を行った。

月曜日は抜糸の時期にあたる患者さん達が多いので処置に時間がかかった。


午後からは小耳症外来の時間帯。

小耳症で来週手術予定の患者さん達3名の包帯交換を行った。

その後小耳症で再診の患者さんを診察した。


また、外傷で欠損した耳介に対し、

都内の某大学病院形成外科で3回の耳介再建手術を行われたものの

不幸な結果となった患者さんが耳介の再々建手術を希望して来院されたので

手術法の詳しい説明を2時間ほどかけて行った。





花粉情報をテレビで見ると、まっかっか。
その上中国からの飛来物で、
なんだか外では、呼吸をするのも恐ろしくなるようだ。

昨日もひゅうひゅうと風が鳴っていて、巻き上がる花粉が目に見えるようだ。

あの風の中、インドから来た患者のTさんは、無事に帰国できたかしら?

最近はなんだかいつも一人は外国の患者さんが入院中で、
言葉も通じないので、気の毒だが、
Tさんは人懐っこくて、完璧に日本人の患者さんたちに溶け込んでいた。

しかし今回はたった一人の入院で、
やはり一番困ったのは食事のことだと思う。

国内からの入院でも、クリニックの食事は口に合わず、
お母さんたちがせっせと好みのものを差し入れてくるのだが、
Tさんにはそれもなく、不自由だったと思われる。

もちろん
可能であればインドの料理を提供できるのだが、なかなかにむずかしい。

一番最初に入院してきた日、
肉、魚、卵などはすべてダメだというので、
昼食弁当のふたを開け、Tさんと二人で食べられるものをチェックしたら、
結局弁当箱の中に入った白米しか、残らなかった。

え、ごはんだけ?

仕方ないので、
「ソールト?」と聞いたら、

「シュガー」という。

え?  ?

よくわからないので、塩と砂糖と、ネギ油と、しょうゆと、その他もろもろ持っていったら、

弁当箱のふたを開け、
フォークで真ん中に線を引き、
片方に砂糖をかけ、
もう半分に塩をかけ、
食べちゃった・・・

日本人の私てしては、砂糖にご飯が、信じられず、
これが、異文化かあ・・・と思った次第。

家庭の主婦には経験できない貴重な経験でございました。