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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

先日、久しぶりの病棟勤務。

騒いでうるさいときはそうでもないが、時々、子供たちはほんとにかわいい。

検温しながら、

「今日はお母さん、来ないの?」

「うん」

「お母さん、大好き?」

「うん」

ほら、かっわいいでしょ。
なんで検温しながらお母さん大好きと聞いたか、疑問に思わないでね。

以前入院していた子供たちと、おしゃべりしていた時、
100万円あったら、何をする?という話になった。

お母さんと、お父さんと、おばあちゃんと、おじいちゃんと、
みんなで車に乗って、キャンプに行って・・・。

う、う、かわいい。

今でも外来へ彼が来るたびに、お母さんにその話をしたくてたまらなくなる。
でも、これは私だけの秘密。

ねえ、事務長さんは100万円あったらなにするの?
と聞かれ、

繰り上げ返済

と答えたが、子供たちはきょとん。
しまったと思ったが、後の祭りだった。

さて、息子から大好きと言われた、幸せな母は誰でしょう。

本日は、小耳症で入院していた患者さんと、

柔道耳で入院していた患者さんが、診察後無事退院となった。


また、明日小耳症で手術予定の患者さんが入院となった。

その後、小耳症で入院中の患者さん達の包帯交換を行った。

月曜日は抜糸の時期にあたる患者さんが多いので、包帯交換に時間を要した。


午後からは、春休みなので

日本全国から来院された小耳症の患者さん達で外来があふれた。

来週小耳症手術予定の患者さん達3名の全身麻酔用術前検査を行った。

さらに、再診の患者さん達を診察後

小耳症で初診の患者さんが2名来院されたので

2時間ほどかけて手術法の詳しい説明を行った。


明日は、小耳症のため某大学病院で耳介の再建手術をすでに行われたものの

不幸な結果となってしまった患者さんに対する耳介の再々建手術を予定している。