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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

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パリで9月25日から27日まで国際耳介再建学会が行われた。

3日間を通じて多くの耳介再建に関する演題発表が行われた。

それらの演題で小耳症に対する「永田法の手術」を説明する際に

私の写真がたびたび出てきたが、

中でも私のイラストを描いた演題があった。


南米コロンビア「COLOMBIA」の形成外科医

,「GABRIEL OSORMO医師」が描いたものだ。


発表の後、昼休みの時間にそれを描いた医師がわざわざイラストをもってきて私にプレゼントしてくれた。

採取した4本の肋軟骨から耳介フレームを作成する経過を

とてもよく描かれているので驚いた。
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国際耳介再建学会が、9月25日から27日まで、
パリのヨーロッパ,ジョウジ、ポンピドゥー、病院で行われた。

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その病院の玄関先。

世界中から小耳症の耳介再建を専門とする形成外科医が150名ほど集合した。
Nagata Microtia and Reconstructive Plastic Surgery Clinic
Satoru Nagata, M.D., Ph.D. 30/September/2014
1st-stage operation for lobule type microtia

永田小耳症形成外科クリニック・永田 悟・2014年9月30日
耳垂残存型小耳症の肋軟骨移植術


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Preoperative appearance of lobule type microtia.

耳垂残存型小耳症の術前。

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Determine the proper anatomical location
   with transparent film template.

透明フイルムを用いて耳買いの大きさと場所を決定する。

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The outline for the 1st-stage operation.

肋軟骨移植術の手術デザイン。

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Fabricated 3-dimensional costal cartilage frame
  [3-D frame] and paper template.

作成した3次元肋軟骨フレーム及び紙型。

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4 skin flaps formed,
anterior skin flap of the lobule,
posterior skin flap of the lobule,
mastoid skin flap,
tragus skin flap.
All remnant ear cartirage removed.
Skin pocket created.

4枚の皮弁を形成した。
  耳垂前面皮弁、
  耳垂後面皮弁、
  乳突洞部皮弁、
  耳珠用皮弁。
全ての遺残耳介軟骨を摘出した。
皮下ポケットを作成した。

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3-D frame is grafted
  under the skin pocket
    and reconstructed auricle.

3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットへ移植し再建した耳介。

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At the end of the 1st-stage operation
   with Bolster fixation sutures.

ボルスター縫合固定を行って手術が終了した。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。