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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

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現在、永田小耳症形成外科クリニックには、

アメリカ合衆国・アトランタの子供病院から小耳症手術を見学に形成外科医が留学している。

今週から2週間滞在する予定だ。

MAGUDARENA SOLDANSUKA 医師 「写真の向って右側」の女医さんだ。

彼女のいる子供病院の形成外科医のボスが小耳症手術を行っていたのだが

8か月前に自家用航空機事故で亡くなったため

彼女に小耳症手術を行うように白羽の矢が立ったのだ。

それで、永田小耳症形成外科クリニックへ学びに来たとの事。

重大な転機だ。ぜひとも頑張ってほしい。
Nagata Microtia and Reconstructive Plastic Surgery Clinic
Satoru Nagata, M.D., Ph.D. 13/November/2014
1st-stage operation for lobule type microtia

永田小耳症形成外科クリニック・永田 悟・2014年11月13日
耳垂残存型小耳症の肋軟骨移植術


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Preoperative appearance
  of lobule type microtia.

耳垂残存型小耳症の術前。

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Determine the proper anatomical location
with the transparent film template.

透明フイルムを用いて耳介の正常な場所と大きさを決定する。

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The outline for the 1st-stage operation.

肋軟骨移植術の手術デザイン。

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Fabricated 3-dimensional costal cartilage frame
  [3-D frame] and paper template.

作成した3次元肋軟骨フレームと紙型。

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Skin flaps formed,
anterior skin flap of the lobule.
posterior skin flap of the lobule,
tragus skin flap.
All remnant ear cartilage removed.
Skin pocket created.

皮弁形成を行った。
  耳垂前面皮弁、
  耳垂後面皮弁、
  耳珠用皮弁、
全ての遺残時介軟骨を摘出した。
皮下ポケットを作成した。

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3-D frame is grafted
  under the skin pocket
   and reconstructed auricle.

3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットへ移植した再建した耳介。

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At the end of the 1st-stage operation
  with Bolster fixation sutures.

ボルスター縫合固定を行って手術終了。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。