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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

小耳症の手術は、形成外科分野の中で、最も困難な手術の一つとされています。

手術後の結果は、術者によって非常に差が出る特殊な分野でもあります。

当院では、多くの小耳症に対する再々建手術を行っていますが、

当院のホームページでの再々建「作り直し」の項目と、その結果を比較すれば、

どれほど結果が術者により異なる分野なのかが一目で理解できるでしょう。

わかりやすく言えば、芸術作品が作者により全く異なる場合と似ている分野だから

と表現したらわかりやすいかもしれません。

言い換えると、形成外科医には、特に芸術的センスが必要とされます。

しかし、芸術を感で行えば様々なレベルとなってしまいます。

一方で、科学的理論に基ずく 手術を常に行うと、一定以上のレベルでの結果が得られます。

言葉でいうのは簡単ですが、結果を理解するためには、実際の写真を見なければ判断できない分野でもあります。

患者さんにとってだけでなく、形成外科医にとっても、

なぜ結果が大きく異なるのかを理解していただけるため、

当院のホームページを充実させています。

理想の耳をどのように再建することが必要なのか、

その「永田法の理論と実際」とを、日本語版だけでなく英語版にも記載しています。










Nagata Microtia and Reconstructive Plastic Surgery Clinic
Satoru Nagata, M.D., Ph.D.  25/March/2016
1st-stage operation for lobule type microtia

永田小耳症形成外科クリニック・永田 悟・2016年3月25日
耳垂残存型小耳症の肋軟骨移植術


P1120298.jpg
Preoperative appearance
  of lobule type microtia.

耳垂残存型小耳症の術前。

P1120299.jpg
Determine the proper anatomical location
   with the transparent film template.

透明フイルムを用いて耳介の正常な場所と大きさを決定する。

P1120300.jpg
The outline for the 1st-stage operation.

肋軟骨移植術の手術デザイン。

P1120301.jpg
Fabricated 3 dimensional costal cartilage frame
   [3-D frame] and paper template.

作成した3次元肋軟骨フレームと紙型。

P1120302.jpg
Skin flaps formed,
anterior skin flap of the lobule,
posterior skin flap of the lobule,
mastoid skin flap,
tragus skin flap.
All remnant ear cartilage removed.
Skin pocket created.

皮弁形成を行った。  
  耳垂前面皮弁、
  耳垂後面皮弁、
  乳突洞部皮弁、
  耳珠用皮弁。
全ての遺残耳介軟骨を摘出した。
皮下ポケットを作成した。

P1120303.jpg
3-D frame is grafted
  under the skin pocket
   and reconstructed auricle.

3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットへ移植して再建した耳介。

P1120304.jpg
At the end of the 1st-stage operation
   with Bolster fixation sutures.

ボルスター縫合固定を行って手術終了。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


寒の戻りというか、寒いですね。でも、近くの公園は、桜の花がちらりほらりと、咲き始めました。
私の頭の中にも、最近はぺんぺん草が咲き始めたようで、ナンダカ、カンダカ、ちんぷんかんぷん。
無駄に生きているようで、自信を無くしています。

ところで、そろそろ春休みなので、永田小耳症形成外科クリニックでも外来が込み合ってきました。
卒業式や入学式を控えた人たちも多く、いろいろな報告をしてくれます。そんな中で、先日、ひとりの患者さんが、作文を持ってきてくれました。手術の終わった患者さんで、入院中のことを書いてくれた作文でした。

ぜひ皆さんにも読んでいただきたいと、許しをもらってホームページに載せました。
プレゼント(患者様の声)という、新しいページを作ってもらいました。

読むと、力が出ます。
頭の中に、立派な花が咲きそうです。

他にも載せたいお手紙や文章があるのだけれど、許可をもらっていないので、載せられません。
残念残念。

私が一人で、楽しみます。