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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

Nagata Microtia and Reconstructive Plastic Surgery Clinic
Satoru Nagata, M.D., Ph.D.  7/April/2016
1st-stage operation for anterior tilted lobule type microtia

永田小耳症形成外科クリニック ・ 永田 悟 ・ 2016年4月7日
前傾耳垂を伴う耳垂残存型小耳症の肋軟骨移植術


P1120346.jpg
Preoperative appearance
  of anterior tilted lobule type microtia.

耳垂が前傾している耳垂残存型小耳症の術前。

P1120347.jpg
Determine the proper anatomical location
   with transparent film template.

透明フイルムを用いて耳介の正常な場所と大きさを決定する。

P1120348.jpg
The outline for the 1st-stage operation.

肋軟骨移植術の手術デザイン。
耳垂が非常に前傾している事がわかる。

P1120349.jpg
Fabricated 3 dimensional costal cartilage
   [3-D frame] and paper template.

作成した3次元肋軟骨フレームと紙型。

P1120351.jpg
Skin flaps formed,
anterior skin flap of the lobule,
posterior skin flap as subcutaneous pedicled skin flap,
tragus skin flap.
All remnant ear cartilage removed.
Skin pocket created.

皮弁形成を行った。
  耳垂前面皮弁、
  耳垂後面皮弁「皮下茎皮弁」、
  耳珠用皮弁:
全ての遺残耳介軟骨を摘出した。
皮下ポケットを作成した。

P1120352.jpg
3-D frame is grafted
  under the skin pocket
   and reconstructed auricle.

3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットへ移植して再建した耳介。

P1120353.jpg
At the end of the 1st-stage operation
   with Bolster fixation sutures.

ボルスター縫合固定を行って手術終了。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



4月2日、第4回小耳症説明会報告を開催。
春休みなので、今までで、一番の参加者数。
嬉しくて、満員御礼の札を振り回したいくらい。

でも、本番の時は、そんな余裕など皆無。走り回って、あせり回っての一日でした。

今回は≪癌研究会 有明病院 麻酔科≫から、医長の森野先生をお迎えして、麻酔に関してのお話を伺いました。
森野先生は、当クリニックの木曜日の手術を担当していただいています。
その後、院長から小耳症についての説明があり、それから希望者は順番に診察。終わったのは、診察時間を大きく過ぎて、午後5時すぎ。
小さいお子さんを抱えて参加してくださった親御さんたち。お疲れ様でした。

麻酔をかけるためにどのような工夫をしているのか、どのような機械や器具を使っているのか、数字を示したり、実物を示したり、動画なども映したりしながら詳しく説明していただきました。
また、手術後に患者さんが感じる不快な要素として「痛み」と「吐き気」があげられるが、それを防ぐために、どのように対応しているか、具体的な方法を示されました。

このような有効な方法も、「ここでは小さい施設なので、すぐに全員に行うことができる。」と言っていただき、15床のクリニックながら、胸を張る思いでした。

「小さいから、良いのよ」と、先日外来で退院後診察に来られたお母さまからも言っていただき、
小耳症専門クリニックとしては、「小さいことはいいことだ」をモットーにしようと思います。でも、治療と看護に関しては、小さくは、ありませんよ。

以下当日の森野先生のお話からの抜粋です。

※全身麻酔前のお願い 注意事項
 ✓アレルギー
 ✓合併症
 ✓他院での手術歴
手術前の外来でお話ください

 ✓予防接種を受けるとき、受けた後
 ✓感染者患者と接触したとき
 必ず病院まで連絡ください

※手術の延期
✓発熱 :38℃以上中止
     37.5℃以上 明らかな上気道炎があれば中止 
✓急性上気道炎 :鼻汁 咽頭発赤 咳 喀痰
✓喘息 :最も少ない時期を選ぶ
     4週以内の大発作 2週以内の小発作 中止
✓下痢 :下痢中 回復後7日以内 中止

※感染症
✓疾患罹患後 :インフルエンザ,水痘,風疹,麻疹等ウイルス疾患の罹患後 4週間は麻酔延期
✓感染者と接触 :潜伏期間は麻酔延期
インフルエンザ:3日
水痘:21日間
流行性耳下腺炎:24日間
麻疹:12日間
ジフテリア:5日間
百日咳:20日間
ポリオ:21日間

※予防接種
ワクチン接種後に生体が抗体を産生するべき時期に、手術や麻酔により免疫が抑制されれば、抗体の産生が不十分となる。またワクチンにより発熱や発疹などの副作用が起こるが、この時期に麻酔や手術を行うと、副反応の増強や生ワクチンによる感染症の発症を生じる可能性がある。

予防接種後の麻酔
・生ワクチン:ポリオ,麻疹,風疹,BCG,おたふくかぜ,水痘
接種後4週間以後麻酔

・不活化ワクチン:ジフテリア、百日咳、破傷風、日本脳炎、インフルエンザ、B型肝炎
接種後2週間以後麻酔



事務さんや、師長さんの協力もあり、今回も無事終了。
さあ、次回の説明会は、5月7日(土曜日)です。