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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

Nagata Microtia and Reconstructive Plastic Surgery Clinic
Satoru Nagata, M.D., Ph.D. 22/November/2018
2nd-stage operation for microtia complicated with low hairline
     and cheek indentation deformity


永田小耳症形成外科クリニック・永田 悟・2018年11月22日
頬部陥凹とローヘアーラインを伴う小耳症の耳立て手術


P1150962.jpg
6 months after the 1st-stage operation
 for microtia complicated with low hairline
  and cheek indentation deformity.

頬部陥凹変形およびローヘアーラインを伴う小耳症に対して
 半年前に肋軟骨移植術を行って再建した耳介。

P1150964.jpg
The outline for the 2nd-stage operation.

耳立て手術の手術デザイン。

P1150966.jpg
Deep temporal fascia flap
    [DTF] is elavated.
Ultra-delicate split thickness scalp skin
    [UDSTS] is harvested.
Costal cartilage block
    for ear projection is fabricated.

DTFを拳上した。
頭皮分層皮膚を採取した。
耳を立てるための肋軟骨ブロックを作成した。

P1150967.jpg
The total suture line.

縫合線の全体像。

P1150972.jpg
The reconstructed auricle is projected.

再建した耳介が立っている。

P1150968.jpg

The reconstructed auricle is projected.
Swelling will go down during hospitalization.

再建した耳介が立っている。
腫れは入院中に引く。


このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染 移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎 縫合不全 ハゲ 床ずれ その他

上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



11月は3日が祭日だったため、説明会は10日に行われました。
11月は15日が開院記念日であったため、いろいろと行事が多く、バタバタと過ぎてしまいました。
健康診断に、避難訓練。
インフルエンザの予防接種。

開院してから13年になるのだが、ホテルで祝賀会を開くわけでもなく、ささやかに心の中で
「いやあ、13年かあ」と思うだけ。
しかし13年は13年で、説明会の当日は院長と、私と、師長と3人で、
「当院で平均年齢を一番押し上げている3人」として、
説明会を仕切っていたのでした。

当日おいでになった方々、どうか13年前の私たちを想像してくださいませ。
13年前は、まだまだ若かったんですよ。

というわけで、今月も無事説明会は終了。
いや、無事とは言えないかも。
事務さんが休んだため、説明会が終了した後にまた、
つり銭が合わないと
私は一人、小銭を数え続けていたのでした。