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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

Nagata Microtia and Reconstructive Plastic Surgery Clinic
Satoru Nagata, M.D., Ph.D.  20/April/2021
Secondary reconstruction of auricle for concha type microtia

永田小耳症形成外科クリニック・永田 悟・2021年4月20日
耳甲介型小耳症の再々建手術 「作り直し手術」 


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This case was already operated
 for concha type microtia 4 times
  at Univercity Hospital in Kanto area
   but unfavourable result.

この症例は、すでに関東地方の某大学病院で
 4回の手術を受けたものの
   不幸な結果となっている。

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The incision outline for the 1st-stage operation
 [secondary reconstruction].

肋軟骨移植術の切開デザイン「再々建手術」。

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Normal position and length of the auricle indicated.

正常な耳介の大きさと場所を示す。

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Excised grafted costal cartilage frame [left].
Newly fabricated 3-dimensional costal cartilage frame
 [3-D frame] [center].
Paper template [right].

移植されていた肋軟骨フレームを摘出した「左」。
新たに作成した3次元肋軟骨フレーム「中央」。
耳の紙型「右」。

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Skin flaps after excised grafted costal cartilage frame.

移植されていた肋軟骨を摘出した後の皮弁の状態。

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Newly fabricated 3-D frame is grafted
   under the skin pocket
     and newly reconstructed auricle.

新たに作成した3次元肋軟骨フレーム
 を移植しなおして再々建した耳介。

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At the end of the operation
  with Bolster fixation sutures.

ボルスター縫合固定を行って手術終了。


このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染 移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎 縫合不全 ハゲ 床ずれ その他

上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。