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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

Nagata Microtia and Reconstructive Plastic Surgery Clinic
Satoru Nagata, M.D., Ph.D.  22/April/2021
1st-stage operation for atypical type microtia

永田小耳症形成外科クリニック・永田 悟・2021年4月22日
非定形型小耳症の肋軟骨移植術


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Preoperative appearance of atypical microtia.

非定形型小耳症の術前。

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Determine the proper anatomical location
  with transparent film template.

透明フイルムに印刷した本人サイズの設計図を用いて
 耳介の正常な場所と大きさを決定する。

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The outline for the 1st-stage operation.

肋軟骨移植術の手術デザイン。

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Fabricated 3-dimensional costal cartilage frame
  [3-D frame] and paper template.

作成した3次元肋軟骨フレームと紙型。

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Skin pocket created.

皮下ポケットを作成した。

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3-D frame is grafted
  under the skin pocket
   and reconstructed auricle.

3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットへ
 移植して再建した耳介。

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At the end of the 1st-stage operation
 with Bolster fixation sutures.

ボルスター縫合固定を行って手術終了。


このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染 移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎 縫合不全 ハゲ 床ずれ その他

上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。