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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

朝医局のドアを開けると、カレーくさい!夕べの○先生の食事はカレーだったのだ。流しにカレーのお皿がそのまんま。最近は○先生の痕跡も匂い付きになってきたようだ。


私は今日は外来もなく、少しは事務仕事を進めなくてはと、あせっていた。2階のナースは今日はアロマさん。子供たちは元気がよすぎて、うるさくてたまらない。アロマさんが一生懸命怒っても、誰も聞かない。私はそれどころではない。税理士さんの帰った後はいつも以上に忙しい。


頑張ったら首がパンパンに張ってきて、頭がしびれてきた。そうだ、きょうはアロマさんがいる!予約なしだったけど、無理に頼んで急遽マッサージを受けることにした。


「今日は何の香りにしましょうか?」                                      最近急に冷えてきて、足も辛いし・・・ということで選んでもらったのが『オレンジ・シナモン』の組み合わせ。これは体が温まるのだとか。シナモンの香りで、まるでヨーロッパのお菓子屋さんにいるような。私はヘンゼル。あなたはグレーテルよ。


2階では○先生と毒子さんが回診をしている。マッサージを受け終わった私は、早速2階へ上がり、鼻をくんくん言わせながら、ケーキの香り、いいでしょうと自慢した。


回診が終わった後、○先生は買い物に行き、いろいろ買いこんできて、なんと、たこ焼きを作ってくれると言う。


先生、ぎこちない手つきで、「先生、焼けるの?」「大丈夫?」とかいろいろいわれながら焼いてくれた。出来上がったたこ焼きは卵やきの味がして、中身が空っぽな不思議なたこ焼きだった。


「うちの奥さんが焼いたほうがおいしい」と○先生が言うから「奥さんに焼いてほしい」と思ったけどそれは無理なので、仕方がないから食べたけど、実はものすごくおいしかった。


○先生、ありがとう!


でも、気がついてみたら医局中が「たこと青海苔とソースとマヨネーズの匂い」でいっぱいで、何処をどう嗅いでもシナモンの匂いなど消えてしまった。


明日の朝医局のドアを開けた人は、まず、「たこと青海苔とソースとマヨネーズの匂い」に迎えられることだろう。













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