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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

今回のスコットランド・エジンバラで行われた小耳症国際学会では、


いろいろな、問題が討論された。


 


やはり耳の輪郭を出すために、


複雑な耳の形をした3字元肋軟骨フレームを作るだけでなく


その形を十分に覆える皮膚弁の作り方


しかも、それを血行の良い状態で保つためには、


 


皮弁の一部を皮下茎とする永田法を完全に遂行する事が、


血行上、理にかなっているという事が、


確認されたと言う、ドイツの大学からのリサーチの成果が発表された。


それを裏打ちする臨床報告もフィンランドから報告された。


結局、私が以前書いた論文どうりの手術を


全て省略することなく遂行する事が最善の方法だと言う事が確認された。


 


さらに、耳を立てる手術においても耳の後ろに支えとする肋軟骨移植だけでなく


耳の後ろに血管膜で血行の補強をする事が


肋軟骨の融ける事を防ぐのに、重要だと言う事も確認された。


 


日本から私以外で、参加した発表は、たった1ヶ所しか無かった。


そのあるところからの演題は、耳の上下に三角皮弁を作って


耳の後ろの支えの軟骨をカバーし、


耳の裏と側頭部に色の違う皮膚移植をする方法が発表されたが、


それでは耳の裏に血行の補強が出来ないので


移植肋軟骨が10年くらい経つと融けてくる。


 


しかも、「色の違う皮膚と、いい色の皮膚とが交互にパッチワークとなって、


傷が耳の後ろに多くなってしまう。」と言う事をその時の司会者の


ドイツのヒルコ・ウエルダー教授から指摘された。


その日本からの発表者は、


通訳を連れてきていたにもかかわらず、指摘された英語が理解できていなくて


トンチンカンな回答をしていた。これでは学問の討論にならない。


 


そもそも、三角皮弁を作る方法は、20世紀半ばに、


ステフェンセン医師がすでに報告した方法で、


これを昔、猿真似して日本で、それを、用い


さんざん、耳おこし手術をしていた大学があったのだが、


 


今頃になってワイヤーが飛び出してきて、永田小耳症形成外科クリニックに


それらの患者さんたちが数多く作り直しに来ている。


耳の後ろと髪の毛のはえぎわに、目立つ傷があることも患者さんたちの悩みとなっている。


 


このようなケースの作り直し手術をつい最近も、


このブログで10月2日に、お見せしたとおりだ。


この手術を受けてしまった患者さんたちは、早めに、手術をやり直しておいたほうが良い。


早ければ早いほど被害が少なくなる。


 


その、三角皮膚弁の下に、この日本からの報告では、


支えの肋軟骨を入れているのだが、同様に


いずれ、全ての移植肋軟骨が10年後には融けてきて


耳は変形し、ワイヤーが飛び出す運命となっている。


 


私は世界中を育てたのに、その日本からの報告は


いずれにしても、納得できない報告だった。


 


さらに理解できないのは「作ったフレームを肋軟骨膜でカバーする」と言う報告をしていたが、


これに対しても、ウエルダー教授から、


「肋軟骨膜を付けようと付けていまいと、同じだと言う研究結果が出ている」


と指摘されていたのに対して、これも英語がわからなかったのか


「ワイヤーが露出しないため」と、解答していた。


 


全く理解が足りない。


ワイヤー露出は、血行の悪い耳を作ったからであり


肋軟骨が融けて、ワイヤーは融けないために


露出すると言う事が理解できていないようだ。


 


また、肋軟骨採取では、彫刻刃で、部分的に採取するために


肝心な肋軟骨量が、不足し、永田法の3次元肋軟骨を作るためには


不可能な量となっているので


不完全なフレームしか作れない。


本末転倒だ。


 


永田法では、胸の変形もなく、完全な3次元肋軟骨フレームを作れる十分な量の


肋軟骨が、短い切開線で採取できる。


 


もっと、きちんと勉強してほしいものだ。


 


 













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