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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

明日の手術は、耳立て手術を予定している。


8時間の手術予定だ。


 


あさっては、犬に噛み切られた事が原因で


「頭皮の全て」と共に、「耳」も無くなってしまった患者さんの


「耳作り」手術が予定されている。


 


頭皮のほとんどと共に、一塊として耳が引きちぎられてしまった状態で


救急病院に運ばれた患者さんだ。


頭蓋骨の大半が露出した状態だった。


 


半年間もの間、入院し、形成外科医により


頭に皮膚の移植手術を受けて、一命を取り留めたが、


耳は無くなっている状態なので、


今回は耳つくりの目的で


・・・から遠路はるばる紹介されての入院となる。


 


このような厳しい状態の患者さんは、非常に稀で、


頭から耳周囲まで破壊されているので、再建に使いたい組織の不足量が、はなはだしくて


通常の小耳症の耳作り術式では対応ができない。


 


残った組織をいかに有効利用することが出来るかが課題だ。


 


このように、大部分の頭皮と耳とが一塊となって


引き抜かれた欠損という事態を引き起こした患者さんの耳の再建を


私は以前2度経験している。


2度とも海外で。


 


1度目は、カナダ、トロントの、シックチルドレン病院で、


形成外科医のための教育目的デモンストレーション手術だ。


その患者さんは、長く伸ばして一塊として結んでいた髪の毛が


機械のローラーに巻き込まれてしまい、


大半の頭皮と共に耳までも、引き抜かれてしまった症例だった。


 


頭に皮膚移植手術を受けていた。


髪の毛は、もう生えないので、かつらをかぶっていたが、


耳を作りたいと希望されていた。


2回の手術で、耳は再建されて現在、患者さんは、ハッピーとなった。


今年行われたアメリカ形成外科学会での


インストラクショナルコースの時にも、


私と共にチームを組んだシックキッズの形成外科医が


その症例を、供覧した。


 


もう一例は、今年の10月、イギリス・エジンバラの国際小耳症学会の時に


私が、教育用デモンストレーション手術を行った患者さんだ。


同じように、頭には、皮膚が、移植されており、耳が欠損していた。


原因は、交通外傷だった。


 


両者とも、1枚目の浅側頭動静脈の血管膜は、破壊されていたが、


手術を始めてみると、その下の深い層の、2枚目の血管膜が残存していたので、


耳の形の3次元肋軟骨フレームを作り


耳の上半分を2枚目の血管膜で、カバーして生かすことが出来た。


耳下半分は、もともと、残されていた皮膚の下に移植することが出来カバーできた。


 


今回の患者さんは、手術中に、どの位それらが残っているか


残ってなければ、別の手段を使わなければならない。


 


いずれにしても、形成外科先進国での


耳再建専門の形成外科医ばかりが世界中から集まってくる国際学会で、


現地の形成外科医が、とても、再建できなくて、


デモンストレーション手術として依頼してくるような


世界的にも稀で、超困難な症例である。


 


 


 


 


 


 


 


 


 













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