
昨年8月21日、小耳症に対して肋軟骨移植をしたときの術前。
耳のあるべき場所を赤マジックで示している。

3次元肋軟骨移植術を行って手術直後の状態。
本日は、この症例の耳立て手術。
下の写真は、本日の耳立て手術のデザイン。

点々の赤線は浅側頭動脈の走行を示す。

頭から血管膜を起こしたところ。
さらに、耳の後方の頭から、非常に薄い皮膚を採取した。
耳の後ろから耳を支えて立てるための肋軟骨ブロックを、作成した。

耳の後ろに肋軟骨ブロックを移植して耳を立てて、その上を生きた血管膜でカバーしたところ。
これで、肋軟骨ブロックが生きてくれる。
また、耳の後ろもカバーしているので、耳を立てたことで減少した血行も耳の後ろから増強している。
これが耳のために最も重要なことだ。

頭から採取しておいた薄い皮膚を血管膜の上に移植したところ。
これで耳が立っている。
その1
このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。
小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。
その2
このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。
耳介形成術による合併症
感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。
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