fc2ブログ

小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

最近、国立大学医学部の学長が集まって記者会見を行った。

国立大学病院の60パーセント以上が赤字である。

医師不足である。

国に、もっと、補助金を出してくれるように要望する。などと訴えていた。


一般病院とは異なり大学へは、

国からは、あらゆる補助、教育、研究のための資金が出ている。

が、

資金不足で研究もままならないとの事である。


形成外科分野に限って言えば、

今回のアメリカ形成外科学会に、

日本から演題は、ほとんど出てもいない惨憺たる状況となっている。

わずかに出ている演題も全て、発表すらないモニターによるポスター展示ばかりだ。

新たな学問の発展がない、ということだ。


少なくとも1990年代は、東大を始めいくつかの大学が

競って、アメリカ形成外科学会へ演題を出して、ちらほら口演発表を行った時期があった。

が、ここ3年ほどは、日本の大学からは、

発表時間5分以下の演題が、せいぜい1演題か2演題しかなかった。

そして今年は、ポスターのみである。

なんとも、学問が、日本の大学病院からから、消えてなくなってしまっているのだ。

日本の医学レベルが落ちてきている事が危惧される。


日本からは、たった15ベットしかない永田小耳症形成外科クリニックが

3時間のインストラクショナルコースを行うのみだ。


厚生省は、危機感を持たねばならない。

医療費を削減すれば、医学のレベルまでも底なしに落ちてしまうのだ。















管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
https://acrejuvenation.blog.fc2.com/tb.php/2220-05bbb4f3