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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

通常の医療より進歩した医療を

先端医療という。

開発されたばかりだから、

健康保険に規定がない。

だからこのような最先端医療は、保険が利かない。


永田小耳症形成外科クリニックでは

今まで不可能だった

ローヘアーラインを伴う小耳症手術を開発したことで、

小耳症だけでなくて

無耳症の手術も可能となった。

この方法を応用して

本当に30度の角度を持って

耳を立てることも出来るようになった。


ところがまだこのような分野に関しては

国内の健康保険には、記載がない状態だ。

記載がない手術は、

保険が利かない。


最先端医療の場合は

一般化となるのに気が遠くなるほどの時間がかかる。

なぜなら、一般的には不可能とされている手術だから。


具体的に、言うと、耳を再建するためには、

従来法であるタンザー法では6回の手術回数が必要だ。

ブレント法では手術回数が4回必要だ。

それぞれの手術時間は3時間程度の手術である。

これらの手術法が、健康保険にいまだ、規定されている。

これらの方法では、ローへアーラインを伴う小耳症の手術や、無耳症手術は不可能だ。


私の手術法は2回で終わるが

それぞれの手術時間は8時間も手術時間がかかる。

ましてや、ローヘアーラインを伴う場合や、

無耳症では、10時間以上の手術時間がかかる。


形成外科分野の中で、耳再建手術は

本当の耳を作ることは困難といわれてきた分野である。

しかも発生率が極端に少ないので、

大学病院でも、年間1例か2例といったところがほとんどだ。

このような症例数では、医師が、手術水準すら保てない症例数である。

だから、なおさら、ますます困難な手術という状態が何年も続く。


結果として、不完全な耳しか出来ないが、

手術法が簡単な、従来法が、通常、今も行われ

その結果に不満足な患者さんが、日本全国から

当院に来られ、作り直し手術を受けている。

当院では、年間140件近くの小耳症手術を毎年行っている。














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