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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

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2008年7月3日、術前。トリーチャーコリンズ症候群に伴う小耳症。
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耳があるべき場所を赤で示す。
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デザインの完成。
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3次元肋軟骨フレームを作成した。
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皮弁および皮下ポケットを作成したところ。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットの下に移植した。
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そして、2009年1月9日の本日、耳立て手術となった。
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耳立て手術のデザインを示す。
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耳を後ろから支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
頭から、血管膜を起こしたところ。
頭から、薄い皮膚を採取した。
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耳を肋軟骨ブロックで支えて立たせておき、
その後ろから血管膜でカバーし、その上に薄い皮膚を移植した。
毛根を含まないほど薄い皮膚なので、再建した耳の後ろから髪の毛が生えることはない。
しかも、色が同じとなる。
耳立て手術終了時。頭側から見た所。
耳が立っている。

頭から薄い皮膚を採取した所は、かすり傷程度に浅いので、治って、髪の毛が生える。
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耳を前から見た所。耳がきちんと立っている。
耳の腫れは入院中に引く。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



トリーチャーコリンズ症候群に伴う小耳症の場合、ローヘアーラインを伴う場合と、そうでない場合、更に作り直しの場合、タイプが複雑に絡み合っています。ケースにより手術法も異なります。手術を受ける受けないにかかわらず、いずれにしても外来で2時間ほどかけて説明させていただきます。年齢により
術後の化膿止めの点滴量も異なります。
手術時間で麻酔量も異なります。

2009.01.20 19:36 URL | サルトル #- [ 編集 ]













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