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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

高層ビルが数多く立ち並び、

キラキラと太陽光を浴びて反射する。

正確に次々と到着しては発車する騒音の少ない電車。

おびただしい数の人々が、黙黙と通勤する。

大都会東京首都圏。


近代化されたクリーンな大都会。

なんでも手に入る便利な町。

無線の携帯電話が普及し、どこからでも連絡しあえる便利な時代。


しかし、ご近所付き合いとか、人情などという温かみのある付き合いとは程遠く。


全てが、仕事と、利潤のみでの付き合いの範疇に限定した関係という

都市特有の構造化された人間味を欠いた冷たい世界でもある。


かつて、みんなが貧しかった戦後の時代。

互いに助け合いで生きていた温かみある庶民の町だった。

電車でお年寄りを見ると、自然と快く席を譲り、いたわりの気持ちがあった。

法律など細かく決めなくても、人の心の社会常識で助け合い、

家族で老人をいたわり大家族で生活を見ていた。


しかし今、金のある家庭では、高額な老人ホームへと老人を入居させ

介護士という、他人任せの、老人ケアーという時代となった。


金が無ければ、老人が老人を見るという老老介護。

そして、一人きりの老人が増加した。


若者は、自分の生活をするだけで、精一杯の時代となっている。

下手をすると、新卒でも、職が見つからない。

自分の年老いた親の生活のことなどすっかり忘れてしまっている。


こんなに、見かけは近代的な町になったのにもかかわらず。

昨日よりも今日が、今日よりも明日が、貧しくなっていく。

未来への希望が描けない社会。


いくら、美しい超近代的な生活が営めても、お金だけの愛のない社会。

お金の切れ目が縁の切れ目の社会。

お金が無ければ、冷たい冬の路上で眠らなければならない社会。


救急患者が、医療崩壊で病院のベット不足の結果、たらいまわしとなり死んで行く社会。

美しい超高層ビルが冷たく光る社会となった。


このような冷たい格差社会にいつから変化して来たのか?

小泉改革でさらに、加速されてきた。


人の心から愛を奪い、お金のみが自己防衛手段となり

お金がなくなった時点で破滅する冷たい凍りついた社会。

愛がなくなった自然を消失した社会の中で、

古くなり傷ついた部分を修復できる生物の細胞活動をも無くしたように、

人々の心は、油の切れた機械のように関節部分から次々と崩壊していく。


近代化されればされるほど、一見美しい都市になればなる程、

法律が、こと細かく規定されるほど、融通性をなくし

人の心は失われ、愛が無くなっていく。


超近代化された便利で美しい首都圏となればなるほど、

心の底から凍りつく 信じる愛のない不幸な社会となっている。


愛という本質を忘れると、

結果的に、お金は、むしろ入らなくなる事に気がつかない

おろかな人が増えている。


そして、おろかな社会となっている。
















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