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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

今日、土曜日は、外来日。

小耳症経過観察中の患者さんを診察した後、


初診の患者さんの診察を行った。

以前に、大学病院で、小耳症の手術を受けたものの

不幸な結果となっていた。


耳の場所が、耳1個分前に作られており、

明らかに正常な側の耳より大きすぎる耳を作られて、

耳から髪の毛が生えている。

耳の後ろには違う色の植皮がなされている。

典型的に髪の毛が下まで生えているローヘアーラインの症例に、

タンザー法もどきの耳再建手術を行ってあるので

当然、耳から髪の毛が生えている。


脱毛レーザーなどを何回受けても、また、髪の毛はえてくる。


皮膚の下にあらがじめ、風船を入れておいて、

風船に生理食塩水を入れて2ヶ月ほどかけて膨らませ

皮膚の表面積を増やした後で肋軟骨を移植する手術を受けたこの患者さんの耳は

すでに肋軟骨が融けてきているために変形が始まっていた。


組織拡張法は術後長期経過と共に、この移植肋軟骨の吸収が起きるために

世界的には、もはや、禁止している手術法だが、中国や日本での

一部では、まだ、この方法を行う施設が残っているから要注意だ。

結局作り直し手術が必要となり、

このように当院に作り直し手術を求めて、集まって来られている。












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