高いベランダから
ファンタジーの青空が眩しく広がる。
入道雲が高く伸び続ける。
眼下には、ファンタジー駅を電車が発進する。

天子の白いファンタジーの羽が洗濯され干してある。
暑い風がファンタジーの羽をなびかせてミルミル乾いていく。
ふと、足元を見ると、
セミの亡骸が3匹。


ベランダの濡れた溝に仰向けになっている。
夏の終わりに、
セミの亡骸を怖がる天使を横目に、
そっと、大事に、セミの亡骸がつぶれないように
3匹とも拾い集める。
3匹とも7年間という長い間地中で暮らし、夏を向かえ
ようやく地上を羽ばたいた。
わずか、7日間で恋の勤めを果たし、
その体は、亡骸となった。
3匹とも、最後の力を振り絞り、天子の住む高いベランダへ、ようやく辿り着いた。
ファンタジーの高いベランダを最後の地に選択し、
安らかに最後の一呼吸を大きくした後、
天国へと旅立った。
ファンタジーへの入り口。
セミが選んだ天子の住む夏の高いベランダ。
ベランダを前にして、夢を見て熟睡する白い夏の天使。
まだ、生き残っているセミの声が聞こえてくる。
この冬の中でも
今も聞こえてくる。
7年7日間のファンタジー・・・・
ファンタジーの青空が眩しく広がる。

入道雲が高く伸び続ける。

眼下には、ファンタジー駅を電車が発進する。


天子の白いファンタジーの羽が洗濯され干してある。

暑い風がファンタジーの羽をなびかせてミルミル乾いていく。
ふと、足元を見ると、

セミの亡骸が3匹。



ベランダの濡れた溝に仰向けになっている。
夏の終わりに、
セミの亡骸を怖がる天使を横目に、
そっと、大事に、セミの亡骸がつぶれないように
3匹とも拾い集める。

3匹とも7年間という長い間地中で暮らし、夏を向かえ
ようやく地上を羽ばたいた。
わずか、7日間で恋の勤めを果たし、
その体は、亡骸となった。

3匹とも、最後の力を振り絞り、天子の住む高いベランダへ、ようやく辿り着いた。
ファンタジーの高いベランダを最後の地に選択し、
安らかに最後の一呼吸を大きくした後、
天国へと旅立った。

ファンタジーへの入り口。
セミが選んだ天子の住む夏の高いベランダ。
ベランダを前にして、夢を見て熟睡する白い夏の天使。
まだ、生き残っているセミの声が聞こえてくる。
この冬の中でも

今も聞こえてくる。

7年7日間のファンタジー・・・・
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