fc2ブログ

小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

DSC04628.jpg
2007年12月27日、術前。
耳の上半分が髪の毛が生えている重度のローヘアーラインの無耳症に近い状態。
耳があるべき場所を赤で示す。
従来法では、耳つくりが不可能な症例だ。
DSC04629.jpg
手術デザイン。
DSC04631.jpg
耳のあるべきところの頭から広めの皮膚を薄く採取した後
耳のあるべき場所で髪の毛の生えている毛根部分を切除した。
右に置いているのが切除した毛根部分。
頭から血管膜を起こした。
DSC04633.jpg
血管膜を、皮下トンネルを作成し、耳のあるべきところから引きずり出したところ。
頭からあらかじめ取った皮膚を右上に置いて示している。
DSC04630.jpg
作成した3次元肋軟骨フレームを示す。
DSC04634.jpg
耳のあるべき場所へ3次元肋軟骨フレームを移植する。
DSC04635.jpg
3次元肋軟骨フレームは、下半分は皮弁でカバーした。
上半分は、生きた血管膜でカバーした。
DSC04638.jpg
血管膜の上には、あらかじめ頭から採取していた薄い皮膚でカバーした。

そして耳立て手術の日を迎えた。
P1000638.jpg
2009年3月27日。
髪の毛が生えない耳が再建されている。
P1000640.jpg
耳を後ろから支えて立てるために新たに肋軟骨ブロックを作成した。左に置いて示す。
2枚目の血管膜を起こしたところ。
あらかじめ、頭から薄い皮膚を採取した。
P1000642.jpg
耳の後ろの部分に穴が見える。
この穴は、真珠腫という腫瘍が存在したので摘出したあと出来た穴である。
この穴を縫合してふさいで、耳を立てる。
P1000646.jpg
耳が立っている。
P1000644.jpg
耳を後ろから見た所。
耳が立っている。
耳の腫れは、入院中に引く。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。















管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
https://acrejuvenation.blog.fc2.com/tb.php/2546-dac19144