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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

小耳症に対する耳再建術は

科学的に世界に確立されている永田法と言えども

特に医師の芸術的才能と、

長時間手術に耐えうる

妥協を許さない忍耐力が必要だ。


心静かに、

繊細な形の耳を作る事だけに専念して、

はじめて

良好な形態の耳が出来る。


特に手術前に、

精神衛生上

イライラするような事は

絶対に避けたい。


ところが、長年続けていると、

手術前に不必要な事に、

無神経に気を使わされるような時もあり、

そうも行かない事も、時には出て来る。


そんな時でも、冷静に手術を進行させるには

自分の心を一部ロボットと化すしかない。


しかし、私も人間だ、

と言う事実がある。


人間だから、ロボットと違った芸術性を持っている。


だから、個人の形態に応じた

臨機応変な応用を行う事が出来るし

芸術的な感性と科学とを総合し

長い経験を加味して正しい耳が出来るのだ。


ある意味、心の一部である感性をも、十分に引き出す必要がある。

だから、術前に、心穏やかな事が必要だ。


芸術家は、気持ちが乗らなければ芸術活動を停止すればよいのだが、


芸術的センスが必要な耳の再建術は、

全身麻酔をかけるその段階からストップすることは出来ない。

しかも、限られた時間以内に、肋軟骨を移植し終えなければならない。

その時間内に、芸術的感覚を、ピークに保たなければならない。


しかも毎週3例も、8時間以上かかる耳再建手術を

年中継続しなければならない。























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