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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

院長はずっと医局がお家で、私は千葉の市川から毎日クリニックへ通ってくる。

えっ!たいへんですね、
事務長さんも一緒にクリニックに泊まったらいいじゃないですか、
と、時々言われる。
でも、一日中院長と事務長として夫婦で顔つき合わしていると、
なんだかなあ・・・それもたいへんでしょう。

で、私には台所が二つある。

自宅ではそれなりだが、医局の小さい電気コンロでは、
作る料理のレパートリーも限られてくる。

ある日、
一日中ばたばたとあわただしかった私は、まだ事務仕事が残っていたので、
「ねえ、まだおなか減ってないよね。」と院長に確認をした。
なんせ空腹だと理性を超えて凶暴になるのが院長なのだ。

その日は
「カレーが食べたい」と冷蔵庫を開けているので、
「じゃがいもあるよ。たまねぎあるよ。作って作って」と言うと、
なんだかその気になっているので、
「カレールーがないけどすぐ買ってくるから」と言って、
自転車こいで買ってきた。

早々となべでは野菜が煮えていたが、なぜだか煮汁の色が違うので、
「ねえ、何かいれたでしょう?何いれた?」と聞くと、
「教えてやらん。」
と言われた。

味噌か?だしか?・・・・・?

これが結構うまかった。

院長の買い物は無計画で、いつぞやはしいたけが一袋買ってあり、
しいたけだけどう料理して食べるんだろうと思っていたが、
それは味噌汁になっていた。

え?しいたけの味噌汁?

これが結構うまかった。
しいたけの味がする。

まねして家で作ってみた。
まずかった。
院長が作るとき、
きっと何か、いれたに違いない。
もしかして、自分のしっぽとか、刻んでいれたに違いない。
院長の隠し味だ。












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