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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

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5月7日の状態。
関東地方の大学病院で手術されたものの不幸な結果となっていた。
耳の中央部には、平気で色が異なる皮膚が移植されている。
耳の輪郭はぼけている。
おまけに耳の外側上部の移植肋軟骨は、折れてしまっている。
耳の後ろには色が異なる皮膚が移植されて陰毛が生えている。
しかも、耳は立ってもいない。

しかし、その大学病院では、この結果を自信作と本気で、みなしている。
ここが問題点である。
これが日本の通常のレベルであることを、しっかりと、認識しておくべきだ。

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本来耳があるべき大きさと場所を赤で示している。
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手術デザインの完成。
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左上は、摘出した肋軟骨フレーム。
左下は、新たに作成した3次元肋軟骨フレーム。
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皮膚弁の状態。耳の中央部の色が異なる皮膚を切除している。
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耳たぶの後ろから、良い色の生きた皮弁を作成したところ。
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耳の後ろで作成した良い色の生きた皮弁を、耳の中央部へと移動したところ。
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新たに作成した3次元肋軟骨フレームを移植したところ。
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そして本日の耳立て手術日を迎えた。
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耳立て手術のデザインを示す。
耳の後ろに移植されていた色が異なる皮膚を切除する。
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耳の後ろに移植されていた色が異なる皮膚を切除して、
頭から血管膜を起こしたところ。
耳の後ろから耳を支えて立てるために、新たに肋軟骨ブロックを作成した。
頭から、あらかじめ薄い皮膚を採取した。
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手術直後の状態。耳が本当に立っていることがわかる。
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耳を頭の上側から見た状態。
耳が立っている。

耳の腫れは、引いてしまう。

この症例のように、かつて手術を行われた耳のほとんどすべての小耳症は、
現在は、永田法によって、2回の手術で作り直すことが出来るようになった。

この写真を見れば、永田法が、なぜ世界の手術法となっているのかが一目瞭然であろう。
しかしいまだに国内では従来法の手術が今も行われている。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。















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