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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

今まで何回もこのブログに書いたように


髪の毛が通常よりも下まで生えている状態を


Low Hair Line][ローヘアーライン]と言います。


この


ローヘアーラインを伴う小耳症は、第1第2鰓弓症候群に伴う症状の1つです。


第1第2鰓弓症候群[だい1だい2さいきゅうしょうこうぐん]とは、


小耳症や無耳症と同じサイドの顔面も発育不全を伴っている状態の事です。


すなわち、顔面の発育不全の事を顔面萎縮症[がんめんいしゅくしょう]と言います。


顔の片方だけなら、顔面半側萎縮症[がんめんはんそくいしゅくしょう]と言います。


顔面半側萎縮症に対する骨切り手術


顔面が発育しきってからの17歳以降に行うと言う事が


現在世界のコンセンサスとなっています。


世界1数多くこの手術をしている施設は、台湾のチャングン大学教授


ユーレイ・チェン教授です。[以前のこのブログを参考にしてください]


 


鰓弓[さいきゅう]とは、「エラ」と言う意味です。


昔は、人間の祖先は魚だったのですから、


母体の中で、発生した妊娠初期には、誰でも


魚から人間化して来た形態の道筋をたどります。


 


胎生第4週には4対のエラ鰓弓』が出来ます。


この鰓「えら」のうち


第1番目第2番目から、耳上顎、下顎発育して行きます。


 


両者の鰓「えら」の発育が、どこで止まったかによって


あらゆる程度耳の小さい形や、上顎下顎の小さな形となって行きます。


ですから、小耳症のみではなく、顔面半側萎縮症を伴う状態を、


発生学的に表現した言葉が、『第1第2鰓弓症候群』と言うのです。


ですから、形だけを分類しようとしても無限大になります。


永田法の手術法により分類すれば科学的なわかりやすい分類となります。


 


髪の毛が耳が存在すべき所にまで


低く下がって生えているローヘアーラインを伴っている場合が多いのです。


ローヘアーラインの程度が重ければ重いほど「もみ上げ」は無くなっていきます


この点も重要な法則です。


 


血管も神経も正常とは異なっています


 


軽い顔面神経麻痺を伴っています。


程度が重くなると顔面神経の走行異常があります。


通常では耳穴直ぐ下から顔面神経本管が出てきますが、


ここをまさに深くして耳を立体的に作る必要があるのです。


神経走行が異常な患者さんにも


耳穴があるかもしれないほど、深い形を作らなければならないのです。


神経などの柔部組織はどこを走っているのか切開して見ないとわかりません


そこが難しい所です。




 鼓膜の内側には3つの小さな骨「耳小骨」「じしょうこつ」が、関節をなして存在します。


鼓膜に近い順にこれらの耳小骨は、つち骨・きぬた骨・あぶみ骨と言います。


鼓膜・つち骨・きぬた骨第1鰓弓から、あぶみ骨第2鰓弓からできます。


 


音で鼓膜が震えると、鼓膜についている・つち骨が振え、


それと関節をもつきぬた骨が振るえ


それと関節を持あぶみ骨が振るえて聞こえます。


 


耳穴の無い小耳症の人では、穴も骨でふさがっています。


鼓膜はありません


つち骨・きぬた骨・あぶみ骨が、そろって存在する人ならば


骨に耳穴を開け穴の周囲植皮をします。


鼓膜の代わりとして、筋膜つち骨にぴたりと付くように移植します。


成功すると15デシベルまで、改善しますので補聴器なしで聞こえます。


このような聴力改善手術


アメリカ・バージニア大学耳鼻科ジャスドーファー教授だけが


95パーセント以上の驚異的成功率


可能となります。「以前のこのブロクを゙参照してください」


ただし、耳小骨が存在しない場合は、聴力改善手術の適応はありません


 


通常、耳の前から頭に向かって垂直に走っているべき


浅側頭動静脈の血管の走行は、異常となり前のほうに斜めに傾いて来ます


さらに、程度が重症になればなるほど血管自身の発育も悪くなってきます


その下に存在する側頭部の筋肉小さくなっています


上顎骨・下顎骨も小さくなっています。


この筋肉は側頭筋「そくとうきん」と言って物を噛むための筋肉です。


側頭筋第1鰓弓からできます。


 


耳の前方は第1鰓弓から、耳たぶなどの後ろのほうは第2鰓弓からできます。


すなわち耳や頬部は、遠い昔


人間が魚だった時代鰓「えら」から出来たものなのです。405


 


 

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2007.06.21 00:46  | # [ 編集 ]













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