fc2ブログ

小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

春休みなので、外来が、込み込み・・・

お昼に事務さんが帰っていき、受付をバトンタッチ。
ぐるりとながめ渡すと懐かしい顔が・・・。

思わず、
「お~~い」と手を振ると向こうも手を振ってくれるけど、
おいおいここはどこだ。
ピクニックではあるまいし、
ましてや向こうは患者様。
なんて失礼な対応だろうと、自分の事を反省しつつ、
でもでも、懐かしくってたまらない。

片側小耳症でも2回の入院が必要で、
1回に付き約1ヶ月の入院だから、
気心知れたなかである。
しかしたとえば退院後の検診で、一年ぶりの来院では、
男の子はみんな、
手も足も大きくなり、背が伸びて私を超えていたりもする。

いやあ、いい男になったなあ。

女の子は、おしゃれになって、
はてお母さんは確かに見覚えがあるのだが、
あの美人は誰だろうと、首をひねったりしている。

しかし話しているうちに、
相変わらずお母さんから、
「ほら、挨拶をして」とか「あら、服を汚して。いつのまに」とか
小言を(またまた失礼)言われていたりするのを見ると、
入院中の細かい事も思い出され、
いやあ、そうだったなあと、懐かしい。

外来では院長が、
恒例の、
「大きくなったら何になる?」と言う質問をしている。

もう手術も終わったのだから、
これからはなんでもやりたいように頑張ってねと言う、
院長の激励の気持ちかなと思うけど、
たぶんこれが院長の術後の検診の楽しみなのだろうかなと思う。

なんだか気持ちが、
じい様とばあ様になったようで、
穏やかな春休み中の外来日でありました。















管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
https://acrejuvenation.blog.fc2.com/tb.php/3022-8ccb3eeb