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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

多くの人が信じていることが正しいとは限らないことがしばしばある。

小耳症治療の世界では、正にそうだった。


自家肋軟骨移植を用い6回の手術を要する耳介再建術は

1959年にタンザーがアメリカ形成外科学会誌に報告した。


再建された耳は、不完全な形態しか再建できない方法だった。

後方に突出した耳珠や、珠間切痕、対珠および耳輪脚は再建できなかった。

耳を30度の角度で立てる事も出来なかった。


しかし、日本では、タンザー法に準じた手術法が長年行われ続けてきた。


1992年にタンザー法では不可能だった部分の再建をも

たった2回の手術で全てを可能にした永田法が、

アメリカ形成外科学会に報告されて以来

この20年間をかけて、次第に世界に永田法が広く行われるようになってきた。


それまでタンザー法を信じきっていた形成外科医にとっては

あまりに、衝撃的革命だった。


フランス、イタリア、カナダ、

メキシコ、アメリカ、ドイツ、

オランダ、フィンランド,クゥエート、

イギリス、トルコ、チュニジア

台湾、インド、などにこの20年にわたり

欧米各国の形成外科学会をはじめ、

ヨーロッパ形成外科学会、国際形成外科学会、

イギリス形成外科学会、アメリカ形成外科学会、

国際顎顔面外科学会、国際小耳症学会

などからの招待講演に毎年のごとく応じ、

永田法の普及教育に力を注いできた結果

ようやく現在は世界に広く行われるようになってきた。
























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