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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

本日夜のNHK放送は、原発事故に関するものだった。

非常に理解しやすい説明だった。

以下にそのまとめを書いてみた。


原子炉が運転中は、原子炉を取り囲む格納容器内の

水を循環させて核燃料棒が安定して冷却されている。

その水を循環させるために、外部の電源からのエネルギーを用いている。

だから外部からの電源が常に確保されている必要がある。

非常用電源が複数用意されていることが重要だ。

福島原発事故は、この全ての電源が崩壊したためにわずか2日以内にメルトダウンが起きた。


アメリカにおける原子力発電所のタイプは、8種類存在する。

格納容器を大きくすれば、炉心溶融「メルトダウン」が起きた時に発生する水素を燃焼させ、

格納容器内の圧力上昇を防ぐことが出来るので爆発を防ぐことが出来る。

爆発しなければ放射性物が外へ漏れることは無い。


しかし格納容器の大きなタイプを建設するには高額の費用を要する。

そこで費用を低くするために格納容器の容積を小さくして設計されたのが

「マークⅡ」というタイプの原子炉だった。


アメリカでもまだ営業運転が行われていなかった1970年代に

アメリカが開発したマークⅡを、すべてアメリカの会社から設計工事の全てを

行ってもらい日本に建設した原子力発電所の第1号機が福島原発1号機だった。

日本で開発されたものではない。


つまり、福島原発は、「マークⅡ」というタイプの原発だ。

マークⅡというタイプは格納容器が小さいタイプなので

メルトダウンが起きると発生する水素の燃焼処理が出来ず、格納容器が爆発する。


そこでアメリカではマークⅡの問題点が1980年代から指摘されていた。

その結果、水素爆発を起こして格納容器が破壊するのを防ぐためには、

応急処置として格納容器外へと水素を放出せざるを得なくなる。


この放出をベントと呼ぶが、ベント操作で必ず放射性物質を必ず放出することになる。

だから、マークⅡは欠陥原発という事だ。


福島原発の非常用電源は最初は1階に建設されていたが

後で、地下1階へ2個建設移転された。

しかも防水されてもいなかった。

この設計を行ったのは東電であり、その許可を出したのは国だった。


リスクを分散するためには、

非常用電源は、別の高さに複数建設しておくべきだったのだ。


ちなみにマークⅡタイプの原子力発電所が、

日本には10箇所も存在しているというから恐怖だ。














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