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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

ゴールデンウイーク後半開始の5月3日、外は雨だ。

行楽を楽しもうという人々にとっては、あいにくの天候だ。が、

永田小耳症形成外科クリニックに入院中の

小耳症の子供の患者さん達にとっては、耳を治すことが第一優先なので

天候の良し悪しなど関係はない。


本日も午前10時より包帯交換を行った。

包帯交換では、消毒、抜糸のほか、

特に重要なのが、頭皮の採皮部から伸びてくる髪の毛を散髪する事だ。


薄い皮膚を採取した後なので、頭皮そのものを消毒したい。

髪の毛が伸びてくると頭皮の消毒ができにくくなるので、

頻繁に散髪を行っている。


散髪のたびに「短い髪の毛や、ふけ」などが飛んできて、

その刺激で、私は「くしゃみ」が出る。

それでも必死にできるだけ短く散髪しようと格闘し

その後、頭皮の消毒を行って軟膏を塗布する。


頭皮が完全に治癒すると、髪の毛が伸びて採皮部は髪の毛に隠れて

どこから採皮されたのかだれも気が付かない。

しかも頭皮は色が耳と同じ色なので一挙両得だ。


それに対し

従来法では鼠蹊部「そけいぶ」から色が異なる皮膚移植を行っていたので、

消毒処置は簡単だが患者さんにとっては

採皮部に、縫合線の傷が残るだけでなく再建耳の後ろは色が異なっていたのだ。

おまけに成人すると耳の後ろから陰毛まで生えてくるという

小耳症の患者さんにとっては、3重苦となっていたのだ。


だから包帯交換では、頭皮採皮部の皮膚そのものを消毒するために

私は包帯交換のたびに「くしゃみ」をする「散髪屋さん」と化している。















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