ベルリンでの国際形成外科学会の小耳症のセクションが終わった。
私はチェアマンで、もう一人、サブチエアマンマンがいたのだが、
その人が、これなかったため、
フランソワーズフィアミンが、急遽サブチエアマンをやることになった。
フィアミンは、通常のケースのみしか、出さなかったので
フロアーからの質問が出た。
「小耳症の中でも、ローヘアーラインの、ケースはどのようにするのか?」と。
彼女がローヘアラインのケースは、できないことがわかっていたので、
なんと答えるだろうかと、待っていたら、
「それは、永田が、次に述べます。」と、うまく逃げた。
そしてみんなの前でフィアミンは
「次のキーノートスピーカーは、私の友であり,師匠でもあるドクター永田です。」
と紹介した。
なにせ、私は通常のケースはもちろんのこと、
困難なローヘアーラインのケースや、作り直しのケースを
数多くいやと言うほど出したために、皆はただ、あっけに取られて唖然とするだけだった。
私の講演中には、ため息が漏れて、会場が静まり返ったことが伝わってきた。
終わったら大拍手。
そして質問も出ない。
聴衆は、ポカーンとしていた。
それが終わってから、一般演題が始まり、
イギリス・ロンドン大学から
「エキスパンダーか、それとも、血管膜か?」
と言う演題が出された、
私にその点を聞かれたので
「エキスパンダーは、小耳症に使ってはならない方法だ」と述べた。
「なぜなら、エキスパンダーで無理やり皮膚の表面積を増やしても
あとで必ず元の表面積に戻ろうとする張力が働き、移植肋軟骨が、
溶ける運命にある方法だ。そのような患者さんの作り直しを
私は今、行っているし、発表中にもそのようなケースを出したとおりだ。」
すると、韓国からエキスパンダーの発表をした医師は
「再建後2年すると、耳が、倒れてきた。」と述べたものだから
私の意見を裏打ちすることになった。
少なくとも、世界には間違った方法をやめさせるように、教育しなければならない。
かつて、エキスパンダーを使ったことのあるフィアミンも、
「永田と同じ意見だ。」と述べた。
このセクションが終了後には、例によって、
一緒に私と写真をとってくれと、せがまれ、写真撮影会となった。
また、[ウズベキスタン共和国」で来年開催する学会に
招待するから来てくれないか?」
と、誘いがあった。
先生、お疲れ様でした。
すごいですね・・・!!
先生のオペに入らせてもらってる私は幸せです。
毎回感動ですもの。
ウズベキスタンからの誘いですかっ・・・これからも忙しいですね。
2007.06.30 23:24 URL | カルメン #- [ 編集 ]
ウズベキスタンからの代表者は、日本人らし
い人を見ると、4日間も「永田先生を知ってますか?」と
毎日探し回っていたらしいです。ジョージさんに聞く前には、中国人にも聞いていたとの事です。私が、トイレに入っているときに、ジョージさんを捕まえたのです。
2007.07.01 04:09 URL | サルトル #- [ 編集 ]
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