世界3大テノール歌手と言えば
イタリアのルチアーノ・パバロッチと、
スペインのホセ・カレーラスおよびプラシド・ドミンゴである。
私が最も好きなテノール歌手は、もちろんパバロッチだ。
太っているのが気になるが、声の良さ、
特に高音まで無理なく出る声の響きは、他のついづいを許さない。
天性の素質を持ち「イタリアの熱い心」を歌えるパバロッチ。
私は中学時代からカンッオーネの熱烈なファンで、
当時のテノールと言えば「ステファーノ」だった。
ステファーノの歌うレコードで
「オーソレミオ」や「帰れソレントへ」を聞き、イタリア原語で歌えるようになっていた。
その後、同じ歌のパバロッチのレコードを手に入れるや、もう虜となってしまった。
3大テノールのコンサートは1990年のローマ・1994年のロサンゼルス
そして1998年パリで行われている。
それぞれをDVDで比較すると、3人とも、
次第に外観上は年をとったのがわかるのだが、
歌声は年をとってから益々若がえり、
つややかになってきた事に驚かされるのだ。
いつまでも歌い続けてほしいと願っているところだが、
パバロッチは、最近さすがに70歳を超えて膝を痛めてコンサートが開けなかった
との情報で寂しい想いをしていた・・・・・・・・・・・・が、
昨年、イタリアで開催された冬のオリンピック開会式では、
な・なんと、黒いマントに身を包むパバロッチが登場したではないか。
そしてジャコモ・プッチーニが最後の力をふりしぼって作曲した
あの有名な歌劇[トゥランドット]の[誰も寝てはならぬ]を大熱唱したではないか。
しかも自ら立って。
歌い終わって両手を高く上げ、目をつぶって余韻を残しているパバロッチに対し、
会場から割れんばかりの拍手が・・・・・
思わず私も大感激してテレビのパバロッチの姿が涙で、かすんでしまった。
そして、くしくも、そのオリンピックで唯一、日本の金メダルだったのは、
パバロッチが歌ったトゥーランドットの[誰も寝てはならぬ」の曲を
バックミュージックにして『イナバウアー』を演じた
フィギュア・スケートの荒川シズカ選手のみだった。
なにか運命か宿命的な物を感じた。
そして今日、小耳症患者さんの包帯交換を行っていた時、
私が看護婦さんに、消毒薬「イソジン」と言ったら、
ベットの遠く反対側にいた看護婦さんから、サッと、ピンセットで渡された。
あんなに遠いはずなのに、何故すぐ渡せたのだろうと思い、とっさに振り返り
ふと見ると、その看護婦さんは「イナバウアー」ポーズを取り、
ピンセットで持ったイソジンを渡していたのだ。
今後、この看護婦さんには「イナバウアー」と名づける事に決定した。
いいなぁ私もそのイナバウワー
見たかった
その時のサルトルさんのリアクションも
2006.12.20 21:37 URL | 毒子 #- [ 編集 ]
Re毒子様へ
す・すごかったんです。
とても人間業とは
思えなかったのです。
当院が生み出した新しい
テクニックの一つですねー。
2006.12.20 21:49 URL | サルトル #- [ 編集 ]
え、えぇ~~~
回診中に「イナバウアー」
さすがですね・・・私にも伝授していただこっと
2006.12.20 22:07 URL | カルメン #- [ 編集 ]
Reカルメン様へ
そーなんです。
必要性にかられて思わず
編み出した技なのです。
その方は、なんと
ブログウォッチャーのお方です
2006.12.20 22:34 URL | サルトル #- [ 編集 ]
「平成の黙示録」という表題の私説を公開しています。
http://makoto-ishigaki.spaces.live.com にアクセスしてください。
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